020 五反田・都々井 【gotanda・tsutsui】(移転)
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
五反田 〆
寿司あたりつまんで 粋がってみる?
で
立ちで寿司
都々井さん
いやぁ
いいコース
最後に三浪も書いてるから はぶくけども
俺が五反田に住んでたらこの4軒をつなぐ道が黒ずむほどに通うかも
食事のマナー
フランス料理みたいな
ナイフ、フォークをどれでとか
寿司にもあってね
“ 粋 ” な喰いかた
語らないけども
どうでもいい
好きにすればいい
デモネ
醤油皿汚すのはキライ
ガッとさ
手で寿司つまんでさ
もし いたら
キレイに帰れる女子って素敵だわ
まあ、三浪も まだまだだわ
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
今回の五反田での洒落酒、5つ目の街にしてもっとも粋なまわり方ができました。1軒目はサクッと角打ちして、2軒目に有名大衆店で自慢の煮込みをいただき、3軒目にノーリサーチで引き当てた名店で純米酒に舌鼓を打ち、最後はガード下の立ち食い寿司で締める。店のチョイス、流れ、バランス(立ち食い寿司が効いてる。あと、ガード下も)、酔い具合(次の日にギリ残るくらい)、完璧です。不慣れなお寿司屋さんということで、素手か箸かどっちで食べるのが正解か悩んでアタフタしたり、美味しすぎてちょっとお寿司を食べ過ぎたり、多少減点対象になりえる事はありましたが、その辺は御愛嬌ということで。ここにひとつ洒落酒が完成しました。これを超えるにはサンドイッチ屋さんで呑む、くらいのことせんとあかんなー。
編集:ヌマタリョウ Twitter
019 五反田・それがし 【gotanda・soregashi】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
いつだったか
プラっと五反田を歩いていたら
目に入った
「酒場」
の文字
えっ!?
なにそれ!?って
ジャンルじゃないの!?って
気になってたのよ
夜
暖簾があって
店名も
それがし さん
昼の店っ面はオーラゼロ
しかし、夜に放たれる名店の予感
で
イン
日本酒を軸とした店
まず一杯
から
次、こんなの呑みたいですわ
と、リクエスト
その序盤
店長さん、一言
「はい、もう決まってます」
ポテサラ / 酒肴五種盛り
こういうとこにあたるとさ
嬉しくなるんだわ
店長さんと四方山話
チビチビやって
御馳走様
この街の名店を後に
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
五反田では、この3軒目がノーマーク店です。下調べをせずに、自分の嗅覚で、いや味覚以外の四感を使って選ぶ店です(触ってもいい)。この店を選ぶうえで一番役に立ったのが視覚(だいたいそう)。2階の看板にでかでかと「酒場」の文字。強烈なインパクトをこちらに与えてきます。ノーリサーチなので、店名が「酒場」なのかと思ってました。酒場酒場なのかと。この看板を含めた外観、外からわずかにのぞける内観が、今までわずかではあるが、蓄積してきた僕のデータベースの名店のそれとリンクします。中に入り、店の雰囲気を捉えたところで自信から確信に変わりました(出典 松坂大輔。頑張れ松坂)。そして、味覚で答え合わせです。思った通り。「酒場それがし」また一つ名店に出会えました。
編集:ヌマタリョウ Twitter
018 五反田・かね将 【gotanda・kanesyō】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
じゃ、次はあそこで
って流れて
かね将さん
夜
街は静であったが
ここはグルーヴしてたね
ギチギチのカウンターでラべ黒
喉を濡らし直す
頭上ではアツアツに仕上がった肴がやり取りされる
ポテサラ / カシラ / つくね / 煮込み
いいね
根っこが生えちゃう前に
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
五反田の有名店「かね将」。赤提灯、ホッピー瓶、席の狭さ。洒落酒においてど真ん中ともいえる酒場です。そっちがその気ならこっちだってってな感じで、瓶ビール、ポテトサラダ、串焼き、煮込みを注文。ポテトサラダがまず到着。やはりど真ん中。全国の家庭のポテトサラダを平均したらちょうどこの味になるでしょう。続いて串焼き。こちらも焼き加減、辛子の雑さ、つくねの自家製具合、すべてど真ん中です。ここまでは完全にこちらのペースでした。しかし、最後に来た煮込みで崩されることになります。何やらトマト煮らしいんですが、これがなかなかの変化球です(もちろんいい意味で)。イタリアを思わせる味付けで、この店構えに合わないワインに合いそう。ど真ん中のストレートにヤマを張っていた僕のバットは空を切るカタチとなりました。しかし、気持ちのいい空振りです。心地のいいアンバランス感です。図らずも、このアンバランス感と90sの装いがよくマッチしていました。まさに洒落酒です。
編集:ヌマタリョウ Twitter
017 五反田・加藤酒店 【gotanda・katousaketen】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
五反田っす
大きい通りに囲まれてて
グッと呑み屋が集まるゾーンが数か所あって
けっこう好きな街です
一軒目
加藤酒店さん
酒屋さん
まずは角打っていこうと
ラべ黒サンゴー ツモって
ハムで呑る
店の お母さんが切ってくれるの
角打ちのカッコいい呑み方
それは
いかに早く切り上げるか
話の終わりを、最後の一口に合わせて
“一杯だけ”
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
さて、立ち呑みの極み「角打ち」です。秋葉原で行きそびれたので、洒落酒初登場。最近はSNSの影響で立ち呑みや横丁が若い女性の中で流行っており「横丁ルネサンス」なんて言葉もあるらしいですが、角打ちともなるとそんな女性はほとんどいません。壁いっぱいにに並んでいる酒、何種類もの缶詰やスナック菓子、ビールケースにおぼんを乗せてつくった簡易テーブル。他では味わえないこの内観は実はインスタ映えするんですけどね(僕は間違いなくいいね!します)。 呑んでいた人の中で僕が最年少。少し試されているような気がしました。「若いのになかなかやるなあ」と「まだまだ青いな」、両方の声が聞こえてきます。 僕が前住んでいた埼玉県の志木にも角打ちがありました。大学生だった僕は気になりつつも、結局そこの重い手動ドアを開くことはありませんでした。その頃にそのドアを開けていたら、今回「まだまだ青いな」の声は聞こえなかったかもしれませんね。もっともっと呑まねば。酒と恋愛は経験ですから。
編集:ヌマタリョウ Twitter
016 赤羽・闇市 【akabane・yamiichi】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
さて、赤羽 4軒目は こちら
闇市さん
いやぁ 4軒目ともなると、だいぶ回ってるもの
シャリ金、ポン酒というアサシンに気付いたら殺されてる
写真もブレブレよ
店内
銅雀
の向こうに
金雀
この銅雀、下が鐘になっていて 鳴らすと店員さんが来てくれるっていう寸法
「金雀と銅雀だ!」
なんつって、何回もさわるもんだから、チリンと数回 空呼びよ
同じことを繰り返す
これ、呑兵衛の最終形
店員さんも慣れてらっしゃるでしょう
と
全てをこちらのみで丸く収める呑兵衛スタイルで解決
アボカドの漬け/煮込み
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
いやー、またやってしまいました。洒落酒一発目の街、中目黒以来の4軒目行った時点で腹ぱんぱんパターン。この「闇市」やきとんが売りの店らしいのですが、まったく入る気がせずアボカドというまさかの女の子チョイス。酒呑みの意地でもうひとつの売りである煮込みは食べましたが、9回裏3点差でのソロホームランです。回数を重ねるごとにペース配分を覚え、勝ちパターンを確立したつもりでいたんですけどね。丸健水産の山賊大将のプレッシャーでおでんを2品多く頼んでしまったことが敗因です。いや、でもあそこで大将のルールを無視して勝つくらいならこの方がいさぎいいか。試合に負けて勝負に勝ったってやつですか(もはや、何が勝ち負けかわかりませんが)。同じ過ちを繰り返すのもまた呑兵衛。そう言えば、ハタチくらいの頃アボカドが入ってるメニューは絶対頼むっていうルールつくってたなー。
編集:ヌマタリョウ Twitter
015 赤羽・丸健水産 【akabane・marukensuisan】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
さ、
赤羽 三軒目
おでんでやんす
ローカルルール多し
THE LAW・健ちゃん
の言うことを守るべし
アレをソレしたら辿りつける練りもの
&
出汁割り
と
超絶フランクな常連が
創る景色
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
吉祥寺の「コパンダ」に続いて、ここにもいました名物店主。いや、店主というより大将ですかね。見た目は現代の山賊。迫力十分。こちらからは目が見えないほど深くバンダナをまいています。下にあるおでん鍋以外の視野を奪っているかのよう。あるいは、目が合った者は石にでもされるのかもしれません。ほしいおでんダネをこの大将に言うスタイルなんですが、「がんもはいらない?揚げは?」と低音のしゃがれ声でガンガンプッシュしてきます。噂によると練りものを頼まないと怒られるそうです。僕も予定より2品多く頼んでしまいました。この大将のプレッシャーで売り上げを2~3割は伸ばしていますね。注文を終えると、皿にのせたおでんダネを見ながら「200 円…350円…500円……はいよ、900円ね!」と自慢のしゃがれ声で念仏を唱えるかのように超高速口頭暗算でお会計をします。いやー、 おもしろい。この大将の空間、大将の間合いを是非感じに行ってみてください。もちろんおでんも出汁割りもおいしいんで。
編集:ヌマタリョウ Twitter
014 赤羽・金星 【akabane・kinboshi】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
赤羽
つづいてはこちら
金星さん
下調べは、ほとんどなく
シャリ金を呑れるって情報オンリー
あ
呑れる
と書いて
やれる
ね
野暮よ
はい
シャリ金ドン!
コイツは、一言で言やぁ
焼酎のシャーベット
冷てぇから知らないうちにやられちまうって寸法
女子供が手を出さない酒
今宵も 酒呑みの黒帯に数歩近づいたね
呑み屋での リトマス紙
もうわかるね
ポテサラよ
未体験ゾーンのポテサラ
冒険心
キライじゃないっす
リトマス紙
色
しっかり変わりました
串揚げ
鯖みそが美味
栗を蜂蜜でいくスタイル
オーソも美味し
遅くなった
赤星とお通し
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
串揚げ酒場「金星」。赤羽一番街にあって小洒落たお店。暖簾を変えれば西恵比寿の裏あたりにあってもおかしくないような雰囲気。照明も小洒落た店のそれです。2回目のデートに使えます(酒上級者の女性なら1回目でも可)。串揚げを置く網も円形でスタイリッシュです。しかし、さすがは赤羽クオリティー。デート照明、円形網の雰囲気でシャリキンがあります。シャリキンとは凍らせた金宮焼酎です。シャリキンホッピー。溶ければ溶けるほどアルコールが濃くなっていく。溶ければ溶けるほど味が薄くなっていく凍らせたポカリスエットの逆ですね。恥ずかしながら、逆冷凍ポカリ初めていただきました。どんどん濃くなっていくのに、すいすい飲めてしまい、いつの間にかいい気分。これはなかなか危ない飲み物ですね。気をつけないと。危険飲料シャリキンホッピー。またひとつ階段を登れた気がします。
編集:ヌマタリョウ Twitter