044 三軒茶屋・オオモリヤ 【sangenjaya・ōmoriya】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
あなたの好きな言葉は なんですか?
偉大な哲学者や詩人の言葉ですか?
または
自分の志す道の先人達の言葉ですか?
もし
俺が聞かれたなら
こう答える
好きな言葉は なんですか?
「 もう一軒 行くっしょ 」
ってなわけで
三軒茶屋4軒目
〆でやんす
オオモリヤさん
隠れ家的というか
秘密基地的
こちら、立ち呑みと聞いてましたが
奥にはこたつの席なんかがあっていい感じ
明日も早い時間から用事があんのに
ポン酒を追ってくスリル
呑み足りない
食い足りない
そんな隙間に
酒とツマミを落としてく深夜のテトリス
揃って
消えるのは
金と記憶と終電
残るのは
“ 酔い、良い夜だった ” という満足
しかし
せめて
終電だけでもと
これが吞兵衛の日の終わり
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
好きなものを好きなように着る。何も個性的にしようとか、ルールや流行なんかクソくらえ!ロックンロール!という事ではないんです。流行っているものでも、定番なものでも、誰かの真似でもいいんです。自分が着る意味があれば。身につけたときにドキドキするかどうか。手ぶらであてもなくどこかに出掛けたくなるかどうかなんです。誰が着るかでも、何を着るかでもなく、誰が何を着るか。やってることはど真ん中でも、どう転んでもその人のファッションになってる人いますもんね。Tシャツ1枚でカッコええのが、そのMAXですかね(僕はまだまだ重ねますが。重ねんの好きなんで)。単なるコーデの足し算とスタイリングの合計点が合わない人に出会えるとワクワクします。「ファッションはすたれるが、スタイルは永遠だ」(イヴ・サンローラン)
編集:ヌマタリョウ Twitter
043 三軒茶屋・きーち 【sangenjaya・kīchi】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
三軒茶屋3軒目
まだまだ 三角地帯に迷いながら、お目当ての店へ
到着
暖簾の脇から
チラリ
おっと、満席
と、こうなれば
この時間は “ 飛び込み ” にあてよう
この佇まい
路面でない2F
「スーパードライと角ハイと
レア焼酎と から揚げの安いお店」
わかりやすいタイトル
行ってみっか?
いやね、
さすがに独りの時は こんな雰囲気だと入るの緊張しますよ
で、
だいたいこういうとこって、マスターと常連(かなり友達寄りの)が仲良くしてて
「いらっしゃいませ (ん?一見?おお、入ってきたんだ) 」
な、ヴァイブスに圧倒されるんです
しかし!
その あるあるは、己の心に巣食う惡(緊張感、その他 )が作り出してしまった あるある
見計らい、そのリズムにノってってグルーヴをつくりましょう
このセッション、酒場ノリが そうとう鍛えられます
そんなこんなで
きーちさん
イン
芋お湯から
「スーパードライと角ハイと
レア焼酎と から揚げの安いお店」
ってことで
から揚げ いっておくっしょ
うまい
マミツ、もうちょい追う
納豆オムレツと、揚げシュウマイ
腹が減ってきたことの象徴
茶色いマミツばっか
行ったことない店に飛び込んでくのはいいね
店っ面から溢れるイキフン嗅ぎ分け
その嗅覚
鍛えよう
みなさん
食べつくし、飲み干して
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
お洒落用SNS、インスタグラム。いい古着屋のインスタは情報が読み取りにくい。アイテムの名前だけで説明がなかったり、値段が書いてなかったり、商品の問い合わせが電話のみだったり、英語しか書いてなかったり、上のやつ全部だったり。こちらに余白を読み取らせる(英語に余白をもたせる和洋折衷)。やはりいい古着屋は高いモチベーションを要求してきます。情報が少ないと行きにくいですもんね。そこでふるいにかけるわけです。そして、さらに2階や地下、看板なし、ダダ漏れ世界観などの外観的プレッシャーに勝てたものだけ(それか、阿呆か)が入る事を許されます。そんな店に挑むときの緊張感は凄いです。その重い扉を開けれるだけの力を僕に与えてくれるコーディネートに身を包み、呼吸を整えそこに立ちます。今日のコーデじゃあの店には行けないなとか普通にありますもんね。いつでもどんな店でも行けるお洒落で阿呆な男になりたいもんです。
編集:ヌマタリョウ Twitter
042 三軒茶屋・采 【sangenjaya・sai】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
三軒茶屋 2軒目は
所謂 “ 三角地帯 ” ゾーン
“ 探している ” と言うより “ 迷っている ” 我々
しばしグルグル
ようやくお目当ての日本酒をスタンディングで呑れる「 采 (サイ) 」さんへ
早速、壁のメニューからポン酒を選ぶ
染みてくわ
常連さんも立ち慣れてんね
で、
ポン酒方面のマミツを
〆鯖
浅〆で美味
酒盗チーズ
しゅとう
酒を盗るってんだからなんとも油断ならない
知らないうちにスイスイよ
スイスイ調子乗って吞ってっと
いつ、俺商店のシャッターが閉まるかわからないのがポン酒でさぁ
ポン酒ってのはね
ポン刀の切れ味ですから
切られたことにすら気づかず
その晩の終わりを迎える
翌朝、身体から記憶もバッサリ
特に女子が選びがちな
“ フルーティー ”
“ 微発泡 ”
なんて呑みやすいのは、太刀を抜いた瞬間さえ見えないのです
お嬢さん方は くれぐれも お気を付けなすって
もう一杯呑んだら
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
最近買った古着のカバーオール。定番のブラウンのダック地に微妙に左右非対称なレスキューオレンジが最高にイカしてます。ワークウェアはやっぱりいいですね。男なら誰でも似合うし、前提として丈夫で機能的。汚れやダメージも完全に味です。男の特権として手ぶらで出掛けられるって事があると思うんです。たくさんの大きいポケットたちがその特権を広げてくれる。1泊くらいの旅行にならノーカバンで大丈夫。アメニティグッズを持ち帰る余裕すらありそうです。そして、今パーカーがフードがキテル。永遠の定番なんですけど、その高水準の中でも今特に。99年のロバート・ローズみたいなもんです。これはスウッシュがフロントポケットの真ん中にあるくせ者。その下から赤をチラ見せして、オレンジを拾わずに逃がします(赤×オレンジハマってますわ)。ソックスに反対色のグリーンを投入し目一杯遊びを効かせて。キーワードはギャップ感、意外性。と僕の師匠が言ってました。まあ、理由なんか後付けで結局似合ってるかどうかなんですよね。それが着てる着られてる問題の答えです。僕はちゃんと着れてますかね?
編集:ヌマタリョウ Twitter
041 三軒茶屋・たちのみや 【sangenjaya・tachinomiya】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
次なる町は、三軒茶屋
あんま知らねぇ町であります
さ、
1軒目は「たちのみや」さん
あ、
こちら店名ですよ
立ち呑み屋の「たちのみや」さんね
暖簾も「居酒屋」
ジャンル & ジャンル
細かいことは気にするなってなもんで
はい、
サクッと立ち吞もう
「どうも、2人です」
「いらっしゃいませー そちらのテーブルどうぞー」
いきなりのシッティングスタイル
たちのみやさん
やるねぇ
ルービーから入る
キャッシュがオンなので小銭をスタンのバイ
集まっての1軒目は
今日、どこにする?会議を開くため
0軒目として立ち吞み屋を選ぶことが多い
しかし、こちら
座りなの
でも
話すことが多々あったので
座ってちょっとマジメに
ってな具合で
何かそういうとこに誘われ、吸い込まれたのかもしれない
水面に石を放り込む
伝わる波紋
その波紋が行く先
と、まあ、話が長くなって
我々、立ち吞み屋最長滞在記録 (立ってはないんだけどさ)
定番ライン
ポテサラ / ハムカツ / おでん盛
話がまとまったところで
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
ホワイトデーを過ぎる頃にはツイードやコーデュロイとはバイバイしたい。素材に関してはハッキリ季節限定のものは早めにきりあげて先ドルことです。ここでハッキリと決めてしまいましょう。ツイード、コーデュロイは3月14日までと(ダウンやボアも)。今冬素材を着るのはうしろめたいですから。罪悪感さえ感じてきます。もちろんファッションなんで「あえて」とか「逆に」とかの入る余地は十分にあるんですけどね。まだまだ寒い日には、ヒートテックの極暖をこっそりしのばせて、時には重ね着して、見栄を張ればいいんです。オシャレは我慢とはよく言ったもんですね。この日は寒の戻り。冬を脱ぎ捨てた僕はやはり極暖をしのばせ、レスキューオレンジがイカしたビンテージのカバーオールに身を包み三軒茶屋を歩きます。襟がコーデュロイなのはあえてです。
編集:ヌマタリョウ Twitter
040 新宿三丁目・どん底 【shinjuku3chome・donzoko】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
ということで、新宿三丁目エリア ラストでございます
どん底さん
老舗 of 老舗でござい
しかし
店内、見回すと
シブさの中に今を感じさせてくれます
4軒目っちゅうことで
吞み足りなさを埋めてくスタイル
オススメメニューとのことで
ザーピーいっとくか
ズーチーがふんだん過ぎて
熱くて素手じゃリームー
箸でいく
美味い
ごち
この日の我々、一番上の3Fだったのですが
今後 1F、2Fも探ってみたい
サラッとデートの〆あたりに寄れたらいいのではないかと
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
昭和26年創業の老舗酒場「どん底」新宿界隈で最も古い居酒屋と言われているそうです。店名とマッチしすぎなイカツイ看板がお出迎えしてくれます。館感たっぷりの外観。これまで紹介してきたいくつかの老舗居酒屋とは異なり、老舗酒場といいたくなる洋でレトロな雰囲気。ノンコテコテです。何だかジャズの香りがします。ジャズ全然わかんないですけど。現在放送中の朝ドラ「べっぴんさん(主題歌ミスチル!)」に出てくるジャズ喫茶「ヨーソロー」が僕のジャズのイメージのほぼ全てなんでそこから。黒澤明や三島由紀夫ら数々の文化人にも愛された店らしく、同じように多くの文豪に愛された神保町の名喫茶店「さぼうる」がオーバーラップします。さほど似てるわけではないんですけどね。両方の店に巨匠が愛した店あるあるが共通に存在しているんでしょう。そんなあるあるを探しつつこの店オリジナルのどん底カクテル(なんとボトルもあります)を。予定より1杯多くなってしまいました。「どん底」田中三浪も愛したお店です。
編集:ヌマタリョウ Twitter
039 新宿三丁目・鳥はな 【shinjuku3chome・torihana】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
さて、今週末に迫ってまいりました
三浪のコンビ金雀の単独ライブでございます
こちらも会場から近いとこであります
鳥はな さん
素晴らしい店っ面
半径2mまで 昭和の香りオンリーです
店内の新聞、全て1989年以前のモノかもしれません(刷りたてで)
暖簾をくぐってタイムスリップ
三浪もご満悦
酒が回り出したころって、表情をつかさどる筋肉が崩れて
上手に笑顔を作れないんですよね
まさにそのヤツ RUN ALC
焼鳥屋の定番お通し
おろし
漬物も付いておりました
これだけで瓶3本盗れるけどね
さ、
こちら、串8本コースが定番らしく
はい、ドン
シソ巻 ササミ カワ
ツクネ 三浪 ニンニク芽巻
テバサキ オクラ巻 ハツ
モノによって「醤油に豆板醤を溶いて付けて」と天の声
レモンサワーに切り替えつつ
刺しも注文
生肉は美味いよね
店主と
“どうやって入れた!?”な冷蔵庫
8本が終わって
「これも食べて欲しいんだ」と
刺客 №9
レバー
美味しくいただき
ごちそうさま
あ、ライブが行われる日曜は 鳥はなさん開いてないかも
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
いい焼き鳥屋はタレか塩かを聞いてこない。自店の売りや、どの串をどの味で食べればおいしいかを明確にわかっているから。炭火で焼いた肉本来の味を感じて欲しい場合は塩で。代々受け継がれている秘伝のそれがある場合にはタレで。といった具合にです。新宿三丁目の名店「鳥はな」こちらでは味どころか、串の種類すら選ばせません。初訪問はおまかせコース8本を頼むという不文律が。素人は黙ってプロにまかせろ。全部うまいから。という事です。もちろん、味つけもすべておまかせ。こちらの進み具合も見つつ最高の状態で出てきます。レモンをかけるかどうかだけ、たまに聞いてくれます。かけ方がカウンターから見たらどう見ても適当(悪い方の)なんですが、食べてみると実に絶妙。適当(良い方)であった事わかります。ここにもプロの技があります。まかせた8本全部うまかった。さすがです大将。またまかせます。
金雀第3回単独ライブ
「ソロソロ」
2017年3月5日(日)
場所 新宿レフカダ 地図
開場 18:00
開演 18:30
料金 ¥1500+1ドリンク(¥500)
編集:ヌマタリョウ Twitter
038 新宿三丁目・沼田 【shinjuku3chome・numata】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
前回から続いて3月5日(日)に金雀単独が開催される町、新宿三丁目エリア
2軒目は
もつ煮込み専門店 沼田さん
何度かこの道を通っていて気になっていた店
わたくしも “ヌマタ” と申す者でしてね
まずは瓶を
ガコンッ
と、ノドにアてて胃袋へ
ゴールポストにアたって角度が変わりゴールするあの感じです
“もつ煮込み専門店” ってことで
モチ野ロン太郎で注文
一味でカスタム
煮込みの味、種類が沢山あったわ
マミツもう一品欲しいとこ
デ
ネギレバをいっておく
でさー
この次の店
串、行くって決めてたのよ
だもんで、やきとんは堪えたのよ
ってことで再訪を誓ったよね
電話
店員さん「はい、沼田です」
実家ぶりに聴いたわ
人が「はい、沼田です」って出る電話
また来ます
行ってきます
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
ポテトサラダ、煮込み、レモンサワーがうまい。これが長く続く居酒屋の共通点だと、僕の行きつけの店の若大将が言っていました(いつかこの店も紹介します。名店なんで)。その一角煮込みの専門店「沼田」。このコンセプトでまずこちらのハートを鷲掴みしてきます。煮込み専門である事や、店名が苗字である事から頑固親父系の老舗をイメージしがちですが、実は中堅店(10周年おめでとうございます)。そして、そのバランスが抜群。まだまだ若手だと言わんばかりの清潔感や手元メニューのレイアウト。手書き風に赤ペンが混じっているかどうかで女の子が来るかどうかが決まります。そうでありながら、ビールケースや席の絶妙な狭さ大瓶など呑兵衛の心も離さない演出が随所に。店名からは想像しにくいコテコテ寄りバランス店。酒好きであれば、記念日以外のデートにも使えます。これだけ色んな層の酒好きの事を考えてる店の目玉煮込みがうまくないわけありません。彼女やおじいちゃんと是非。てか、店前のKIRINの看板カッケーな。ほしい。
金雀第3回単独ライブ
「ソロソロ」
2017年3月5日(日)
場所 新宿レフカダ 地図
開場 18:00
開演 18:30
料金 ¥1500+1ドリンク(¥500)
編集:ヌマタリョウ Twitter