067 大井町・気まぐれくうちゃん 【ōimachi・kimagurekūchan】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
大井町3軒目ですねー
こちら、気まぐれくうちゃんへ
さっき、プラプラと町を偵察していた時に見つけたんですが
2Fの怪しげな感じに敬遠したんです
が、
2軒呑ってきて回ってるもんで
すると、
入ってみよう
って気になるんだから
酒は恐ろしい不思議なもんだ
イン!
瓶ビで開始
お通しは もずく酢
いいね
昔、酒場のセンパイから聞いた言葉
瓶からグラスへ注ぎあう
「2杯目からは手酌でいこうなー!」
これがなんとも響いた
呑兵衛ってのは、自分のペースでいくもんだろ
ってなもんで
こっちの THE 日本人 な気遣いも受け入れてくれたスタイル
スゲー優しい言葉だわ
酒場の空気中には、
たくさんの粋な言葉が漂っている
それをキャッチするために
そこに行っていると言っても過言じゃないね
チーム洒落酒は
ステーキもビックリの
いきなり手酌だけども
マミツをツモる
塩煮込み
旨いわ
〆サバ
炙りと
炙らずの2ッ盛
サバこそ
キング オブ フード
から、
カツオたたき、
と、
いこうとしたら
隣の隣のお嬢さん方で終わっちったって
涙をツマミに呑もうかと、
話してた
そしたら、
ラスト オブ ラスト
端 オブ 端だけどサービスと
また来る理由になった
我ら戻りガツオ
サンキューくうちゃん
そっから三浪
ポン酒に切り替え
〆近くには
レモンサワーへと
酔いお店でした
上がってきてよかったなー
飲み干したら
ごちそうさま
呑んだ夜の階段は慎重に
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
ストリートこそが僕のスタンダードです。そこを軸に色んなところに振っていく。モードを加えてもいいし、スポーツに振り切ってもおもしろい。困ったら原点のロンTにキャップです。野村監督が言う困ったらアウトローです。本来ストリートファッションはカルチャーと密接にリンクしている。芸術だったり、音楽だったり、スポーツだったり。ただ、僕の場合はアートの知識は皆無、音楽はミスチル1本、スケボーもプッシュができる程度です。見事にリンクしていません。でも、色んな格好をしてきたけど1番しっくりくるんですねこれが。1番似合うんです。単にファッションとして外見として好きなんです。バックグラウンドなんかなくてもこれだけで十分です。それっぽい理由なんか後からいくらでもついてくる。そもそもストリートの定義自体曖昧ですから。街から刺激を受けたらすべてストリート。変化こそが、ごちゃまぜ感こそが真骨頂です。変化するスタンダードを携えながら、酒場の永遠のスタンダード、煮込みと〆サバを頂きます。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitte
066 大井町・豊後屋 【ōimachi・bungoya】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
夜がこの町に片足を踏み入れた刻
2軒目を探しに泳ぎ回る
まんまと
針に引っかかっちまう
釣られちまおう
豊後屋さんに
豊後
ぶんご、って読むんだね
2階の立ち呑みってあんまり見ないよね
ビール a.k.a とりあえず
で開始
キャッシュオンスタイル
手元のカゴにマネーを仕込んでおく
で、
大井町に住んだらヤベェな
って話
駅から家までの間
バンバン釣られちまうわ
壁に貼られたメニューの数々
マミツチョイス
呑み屋のリトマス試験紙
ポテサラいくっしょ
密度が濃い
体積に対する重量が過去最高かも
まあ、行ったら頼んでみて
ちくわ磯辺揚げ
レバカツなんかも
ちくわの磯辺揚げはねぇ
旨すぎるんですよ
魚と青のりが地上の小麦畑でダンス
お客さんが入りはじめてきた
立ち呑みはサクッとがカッコイイ
呑み干して
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
意外な組み合わせを見るとワクワクする。調和がとれていれば新しい価値観を生み出し、とれていなければ単なるアンバランスに陥る。でかい振り幅の吉と出るか凶と出るかです。立ち呑み「豊後屋」。「立ち呑み×2階」意外性のある組み合わせです。まず、店名を含めた入口から階段を上っているときの昭和感、ホッピーや王道揚げ物などのど真ん中メニューが立ち呑みが遊戯場のおじさんたちの心をガッチリと掴みます。そして、スタイリッシュなビールグラス、窓ガラスに書かれたドリンクメニュー、広めにとられたスペースなど立ち呑みというよりスタンディングバーのそれというべき要素が女子にも居心地のよさを提供している。何より、アテが安くて美味い(1番大事)。「立ち呑み×2階」のギャップ感が成立させる和洋今昔折衷。完全に吉と出ました。見事に調和がとれています。意外性が生む少しの歪さが心地いい。面白みですね。ファッションもキーワードはギャップ感、意外性。寒くなる頃に、ウールコートの内側にナイロン素材でも差し込んで、また伺います。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitter
065 大井町・肉のまえかわ 【ōimachi・nikunomaekawa】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
さ、
次なる町は大井町でございます
お目当ての お店は
肉のまえかわさん
早めに行かないと混んじまう
ってな情報を仕入れてあるもんで
駅から速足で向かいます
到の着
まえかわさんの元に
酒場の黒帯たちが集う
キャッシュオンで金麦の生をゲトる
いわゆる第三のビールってヤツ
いや、でも、キンキンの生は旨い
冷蔵庫にもあるよ
冷たいヤツがさ
発泡酒は銘柄まで書いてあんだけど
ビールはビールという大づかみなスタイル
ガラスケースの中のマミツを物色
隣で立ち呑んでた紳士がササミを勧めてくれる
箸は串2本を使うんだ
紳士のレクチャーを受ける
旨いわー
さらに揚げ物も
ガラスケースに
メンチが補充されたようだ
旨いわー
で、安い
この店じゃ¥3,000もありゃあロックフェラー家に生まれた気分
2人で¥1,000くらいだもの
ぞくぞくと黒帯たちが詰めかける
サクっとで出ますか
食器を下げて
ごちそうさま
さ、次へ行こうか
残暑こそ続くものの甲子園が閉幕すると、夏の終わりを感じてくる。君がいた夏/Mr.Childrenをリピートする時期なわけです。そうなると2ヶ月間お世話になったTシャツやアロハにはバイバイして(ありがとうございました)、長袖を引っ張り出したくなる。季節限定のものは早めに切り上げて先ドル。ファーストチョイスはスーパー便利アイテムロンT。このSt.Moritz SUPERSOFTというブランドはウィンタースポーツの聖地を名に冠したらしい。スポーツウェアをルーツに持つ服はやっぱりかっこいい。イギリス製なのもイカしてるし、ピンクのボディに赤のプリントが激シブ(近い色の合わせ最高)。上がロンTにキャップとストリート全開に対して、下はギャルソンのパンツにローファとややモードに。曖昧な季節はストリート×モードが映える気がします。そしてやはり立ち呑みとストリートの相性はいいようです。まずは大井町といえばここ。肉屋の立ち呑み「肉のまえかわ」から。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitte
064 神楽坂・夢幻 【kagurazaka・mugen】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
さて、神楽坂
ちょい呑み足らない
ってことで
祭の中に再び飛び込むと
ユニオンジャックが路上になびいていた
イギリスのなんちゃらという酒をいただく
なにやら
シャツの柄について
お姉さんとトークが弾んでる
通りに出てみよう
まだまだ
祭ってるわ神楽坂
プラプラ
お、
良さげなBARの看板
夢幻(むげん)さん
4軒目はこちらにイン
ハンパねぇ
ハンパなく暗れぇ
隠れ家的?
うん
隠れちゃうね
一杯いただきつつ
マスターに神楽坂の この祭の事情などを聴いたり
何時くらいまでやってるんですか?
そろそろですよ
と
じゃあ、終わり際を冷やかしに
町は〆に入るイキフン
路傍の出店から
お兄さん、最後 シャンパン呑んでかない?
と、声をかけてきたのは
キレイなお母さんたちだった
チビッコも多数
しばらくし、
三浪がワタナベで芸人をやっていると わかるやいなや
絡みをみせてくるチビッコたち
三浪 大人気
お母さんがどこかに電話をかけている
急に
三浪に
電話を代われと
受け取る三浪
それは、ワタナベエンターテインメントのお偉いさんだった
酔いも醒め
祭も お開き
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
8月20日、僕は30歳になりました。そのちょっと前に神戸に帰省していたんです。20代最後の神戸、少しだけ特別な気持ちで呑み歩きました。大正時代から100年以上タレを守り続けている新開地の老舗焼き鳥屋(ここは20代のうちにもう一度行っておきたかった)や、神戸名物の味噌だれでいただく三宮高架下のいかつい餃子屋、最近できた元町の坂の上のシャレた角打ちなど、20代を呑み納めるべく3日で14軒(危うく肝臓がイカれるところでした)。それぞれ思い入れがあったり、なかったり、何なら初めて行った店もありました。でも、どこであってもいい酒場であればアルコールがちゃんと欲しい思い出を引き出してくれますね。そこではない懐かしい景色もフラッシュバックする。初めてでも帰り道のひとつになる。これがいい酒のいい酒場の素敵なところです。おかげさまで、いい20代最後を過ごせました。30代もよろしくお願いします。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitte
063 神楽坂・Naorai 【kagurazaka・naorai】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
神楽坂3軒目ですわ
なにやら三浪
この夏はカレーの夏にしようとしている模様
インスタもスパイシーなヴァイブスに満ちている
で、
こちら Naorai さんに目を付けていたと
エレベーターで4Fへ
洒落酒で行く お店って
路面店が多いから新鮮な入り
数種類あったカレーは かなり売り切れ
残り1種のヤツに滑り込む
ここでは レモンサワーを攻めようか
カレーと マミツもいくつか
サッパリしたトコをアテてく
ほどなくしてカレーも到着
アタクシは呑みの時にシャリはいらない派
色んなスタイルがあっていい
レモンサワーとマミツで呑ってる
な、もんで
カレーの感想は三浪に聞いてくだせぇ
ガツンと
夏のカレーは旨いってことは知ってるんだ
見返したら食いたくなってきた
写真からも溢れるスパイスの魔力
平らげて
ごちそうさま
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
カレーが好きじゃない男はいない。いや、カレーが好きじゃない人はいない。キングオブ食べ物。それがカレーです。しかし、そのキングさ故に大人になればなるほど、好きな食べ物としてカレーをあげる人は少なくなる。女性の場合その傾向はさらに強いように思います。2年くらい前、僕は好きな食べ物を人に聞く事にハマっていました(何にハマってんねん)。○○は好き?ではなく、好きな食べ物なに?です(この違い重要)。その中で、ある美人な女の子にもこの質問をぶつけました。すると、彼女は少し間をおいてから、まっすぐこっちを見て「カレーです。」と答えました。衝撃でした。電流が走りましたね。美人なのにキングオブ食べ物をあげるピュアさ。少し間があることによってあざとさも皆無。そして、こっちを見ているキレイな目。最高か。これが好きな食べ物の答えのど真ん中です。ダントツ1位。これを上回る答えはこの世に存在しません。ちょっとワロてまいましたわ。あ、この回答にその子が美人であることが重要かどうかはみなさんの判断に委ねることにします。夏も後半戦ですね。さ、うまいカレーでも食べましょうか。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitte
062 神楽坂・酒ト壽 【kagurazaka・saketokotobuki】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
神楽坂 2軒目っすわぁ
酒ト壽さん
外から見えた
いかちぃイキフンのカウンターがチラリと
行ってみっか
しかし
カウンターはいっぱい
2階に通してもらう
いいじゃない!
からここって
最高のデートコースじゃない!?
そ~お~?
なんて思った女史諸君
ここに
最高!
と思える女子に逢いたいんだ
大センパイ
赤星から
お通しはエビちゃん
逆エビに固められちゃってる
カリっとね
何をアテてこうかなっと
煮凝り / 〆サバ
神楽坂の座敷で
鮪なんて
なんとも乙でござぁすな
畳ってのは不思議なモノで
固いんだけど
柔らかい
いや、
柔らかいというか
優しいのか?
なんなんでしょう
ケツが吸いつかれちまう
んで
気づいたら
背中が吸いつかれて
おっと
そうなっちまう前に
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
服の色。トレンドだったり、季節感だったり、似合うかどうかだったりで選ぶ色が変わってきます。ただ、そういうものとは別の次元で常に選んでしまう色がある。まあ、簡単に言うと好きな色。それが僕の場合は赤。服を自分で選ぶようになり、黒紺白コーデを卒業してからというもの、赤を選び続けてきました。気を抜いたら全身赤になってしまうんじゃないかというくらいに。うっかり洒落酒も2回連続で赤シャツだし、先週また別の赤シャツを買いました。そういえば、漫才するときに履いてる靴も赤です。迷ったら赤、気がつけば赤なんです。赤はもう僕のオフィシャルカラーです(もしやと思い自分のソウルカラーを調べたら茶でした。まあ、赤との相性はグッド)。同じ色を選び続けていても、何色を合わせるかによって全然違う顔をしてくれますしね。赤×黒は気高く、赤×白は軽やか、赤×オレンジは歪な感じ。僕の師匠は赤×ベージュは不変のかっこよさがあると言ってました。オフィシャルカラーがあるのはいいもんです。どっかの団体が決めたトレンドカラーなんて気にせず、自分の色に気分の色を合わせて出掛けよう。赤、オススメですよ。
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061 神楽坂・カド 【kagurazaka・kado】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
夏です
神楽坂に来ています
祭りです
毘沙門天様に挨拶
ルービーをゲトる
路上から始めてく
裏通り
石畳
迷ってしまいそうな
入り組んだ細い路地
今
の影に
昔
が かくれんぼしてる
坂の上
更に少し先
たどり着いた1軒目は
立ち呑み カドさん
ビールはカウンター下から
セルフスタイル
自分をまとう夏の匂いと
鼻を抜けるビールの匂いと
それを包み込む蚊取り線香の匂いが
この季節をグルーヴさせる
ちょいつまんで
次はあのあたり攻めるべ
ってなもんで
空いた皿を下げて
ごちそうさま
田中三浪 Twitter
梅雨が明けました。紛れもなく夏です。夏は祭りです。子供のときはただ楽しむだけだった祭りは、大人になれば何を着て行こうかと考えるところからはじまる(最高)。デートなら浴衣の彼女に合わせて甚平でもいいし、友達とならTシャツに短パンで子供心を呼び起こすのもおもしろい。僕は、夏はアロハっしょ、てな感じで赤のデカいやつをチョイス。大人の街、神楽坂なんでジャストのスラックスにタックインして気高く。足元は金魚すくいの水が飛んでも大丈夫なように、ビーサンで。夏って結局ビーサンが1番カッコいいと思うんです。何周もしてね。1番素足に近いですから。究極のシンプル。主張がなければないほどグッド。この夏は主張がないビーサンが僕を素敵なところにたくさん連れていってくれる気がしています。