077 銀座・ROCK FISH 【ginza・rock fish】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
どうも―
次なる町は銀座でございます
シャレた町で粋がってみよう
訪れたとこはロックフィッシュさん
ROCK FISH と書いて
ハイボールと読む
そんなくらいにハイボールが調子いい
ってな情報を三浪が風に聞いてきた
ならば
カキカキに冷えた
グラス&ウイスキー&炭酸
ノン氷
安居酒屋みたいにグビグビとは違う
肌を包む空気が俺たちをわからせる
一口
旨い
ハイボール史上 一番旨かった
12月 a.k.a 師走
忙しくしてる方も
忙しいふりをしてる方も
なんにもない方も
2017
今年の終わりが迫ってます
ちゅうことは
忘年会も迫ってます
呑兵衛のみなさまは
忘週会?
いや、忘日会
そんなペースだとは思いますが
何かと呑む理由があるってのは嬉しいもんで
ザギンで忘年会ならば
チョイ早めに乗り込んで
こちらで一杯
ショナイで呑っとこう
俺ならそうするね
さ、次へ行こうか
12月に入りました。メリークリスマスな季節です。この時期の華やいだ銀座を歩くのであれば、いつものキャップやスニーカーは一旦封印してクラッシックにきめてみたい。ってことで、月が変わるまで卸すのを我慢していたウールコートを満を持して投入。この冬の4番コートです。こいつはアンゴラ混ウールの軽く柔らかな落ち感を強調したデザイン。卸したての服を着るといつも心躍るけれど、その中でもコートは格別ですね。ベージュ×赤の黄金コンビに、今日は細いパンツとローファーなんかを合わせてとことんわかりやすく(8分丈に白靴下も)。たまにはクラッシックもいいもんです。コートのベルトをキュッと締めたら、自然と背筋が伸びてきます。さて、今回はとっても銀座なハイボールからはじめましょう。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitter
076 門前仲町・ニューもつよし 【monzennakachō・new motsuyoshi】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
さて、門前仲町4軒目
〆の店を探してプラプラ
「この裏あたり、いいとこあると思うんだよ」
「この裏通り、なんか匂いますねー」
とか言いながら
大通りから裏手に入る
が、
そこにあるのは闇のみ
この町は、我らのハーナビゲーションが効かず
いつもなら
2本先の通りから香る いい酒場の匂いもかぎつけられるってのに
遭難しかけた その時
小さく呑み屋が集まるゾーンを発見
そこの一角
ニューもつよしさんにイン
立ち呑みであって食券の珍しいスタイル
ピーホツで開始
ピーホツはスライスレモン入り
好きです
おツマミ エントリーナンバーワーン!
ポテマカ!
はりきってどうぞ!
オススメのホワイトボード
食券の値段に合わせてこちらからチョイスする
左下「※温でピー」? 謎
串を焼く
豚田もつよし さん
モチ野ロン太郎で
もつ串を
お隣にいた お兄さん お姉さんに
我らのハーナビゲーションが効かなかった
この町の情報を聞く
「商店街ってどのへんにあんすか?」
「そこの永代通りだよ」
なるほどね
片道2車線?3車線?とにかく 太"っとい通り
そこに面した たくさんの お店
東京の商店街って こうさ、車1台通れる?
くらいの道に面した お店の数々
って思ってるからさ こちとら
このスタイルって裏通りの お店が散ってるから見つけるの難しいんだよね
四ツ谷とかもそうかな
ありがとうございます
酒場の常連さんにその町の情報を聞くの大事
生きてるとすぐ隣に他人がいる
その人の
人生を知ることもないし
知ろうとも思わない
けど、酒場じゃそこに触れたくなるんだよね
偶然、隣にいて
同じボトルから注がれる酒を呑んでるなんて
それってもう、ほとんど奇跡だぜ
食って呑んで
ごちそうさまっしたー
さ、次へ行こうか
11月も中頃になってくると夜は随分と冷えます。どうやら冬が近いようです。季節モノは基本的に先ドルで間違いないんですが、新しく買った冬の4番コート、ウールコートは12月までとっておきたい。クリスマスムードに染まりきった街にこそ合わせたいですからね、ウールは。なのでもうしばらくは秋用のトレンチ、その他ミリタリージャケットにお世話になります。困ったときの軍モノです。冬ネックは解禁済みなので、首元では色々と遊べます。スーパー万能L.L.BeanのデカタートルをシャカシャカVネックから覗かせてもいいし(Vネック熱上昇中!)、上品ニットにジップ付きスポーツ用ハイネックをインしてもおもしろい。キーワードはやはり意外性、ギャップ感です。僕も今日で4日連続冬ネック(11月13日現在)。首元の遊びが1周する頃には、冬がはじまるよ。
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075 門前仲町・だるま 【monzennakachō・daruma】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
続いてます
もんなか
3軒目は
こちら
だるま さん
だるま
って屋号 多いよね
縁起物だしね
うん
まあ、
入ろうや
Viva la 大衆酒場
ラべ黒瓶ビで開始
店員さん
女性ばかり
寡黙に鍋を振る
お父さんだけが男性
と見える
呑み屋とかでさ
カウンターの中で
こっちとコミュニケーションとりつつ
焼き物あたりをクッキング
な、
最前線にスタンバイしてる方と
後ろで寡黙に煮物あたりを作っている方
この後ろにいる方が
たまに
チラッと
見えるのがいいんですよ
その店の土台な感じ
支えてる感じ
エアロスミスでいうところの
じゃない方のギター
みたいな
さ、
料理をガッと頼んじゃおう
煮込み、ニラ玉、つくね
おねしゃーす
チューハイに切り替えよう
チューハイおねしゃーす
「はい! チューハイ、一発!」
お姉さんがた
注文は「一丁」でなく「一発」とシャウトする
チューハイを頼んだら
そう
テーブルには
セルフスタイルで
レモンハイ or ライムハイへの道が開ける
三浪ジャッジは
ライムを注入
入れすぎないよう
手元に集中
五臓六腑が
コイツを吸収
気づかぬ速さで
アタマを急襲
ペロリと
ゴクリと
ごちそうさま
募集してるみたい
フロアレディー!?
この感じで!?
さ、次へ行こうか
以前、僕のシンボルカラーは赤だと言いました。間違いないです。赤好きです。赤の服いっぱい持ってます。似合うとも思っています。でも、そこに並ぼうかという勢いの色があります。そう、オレンジです。この洒落酒でもたびたび登場しています。かれこれ2年くらいの付き合いですかね。中間色なので敬遠されがちですけど、意外と何色とでも仲良くしてくれる。赤との合わせのカッコよさに気づいてからは一気にオレンジ熱が加速しました(そして、赤×オレンジの多投へ)。洋服屋でもついついその同じ色に手が伸びてしまいます。使いどころも多様。冬は暖色として、夏はパステルカラーとして機能してくれる二毛作ならぬ二毛色。メインにしてよし、差してもよしです。最強色オレンジ。とりあえず、オレンジ着とけばオシャレです。さて、「だるま」にオレンジを合わせましょうか。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitter
074 門前仲町・おか田 【monzennakachō・okada】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
もんなか2軒目
外は雨
1軒目 の頃は降ってなかったじゃ~ん
傘ぁ無いよ~
そこには底には東西線
この永代通りを
雨をかわすように走る
アーケードの軒天があるから大分助かる
で、
到着
チータミーノ
おか田さん
三浪が何やら情報を仕込んできた
どうやら上品な立ちらしい
まだ2軒目
ルービーから開始
なにいこう
オススメな
黒板をワンルック
銀杏
&
牛たたき
銀杏なんていいね
King of 秋 っしょ
大人のマミツよね
子供の頃は くだらねぇ食材
でもさ、
大人になって旨いモノって
子供が食えないからいいんだよ
アイツらに取られなくてすむもの
もちょいマミツ追おう
ん~
醤油豆
鱧と豆腐の揚げ出し
これには
ポン酒いっとこう
良いよ
酔い夜
店内 混んできた
立ちは
サクッと
コレなのです
さ、次へ行こうか
上着を脱がない。僕が立ち呑む上でのルールです。立ち呑みは長居は無用。サクッとが粋ですからね。しかし、こちらの「立ち呑み処 おか田」はあらゆる角度からそのルールを破らせようとしてくる。そもそも、外観からして赤羽や高円寺の立ち呑みのそれではない(もちろん優劣はないが)。隠れ家バー的立地に、割烹を思わせる行灯。オシャレ木の扉を開けると、シンプルでモダンな落ち着いた空間と静かなBGM(聞こえるか聞こえんかくらい)。そして、こだわりにこだわり抜かれた料理の数々(マジ割烹レベル)。立ちである事以外はゆっくりと食事をする環境が整ってしまってるんです。何とかルールは守りましたが、この環境は少しくらいゆっくりしていってもいいでしょう。これからは少しルールを変更します。「立ち呑み処 おか田」以外の立ち呑み屋では上着を脱がない。
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073 門前仲町・魚三酒場 【monzennakachō・uosansakaba】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
秋です
もんなか です
あまり寄らないシティー
どころか
初降りだわ
落語で聴くくらい
深川、蛤町・・・とか
しかし、目当ての店はある
こちら
魚三酒場さん
さっそくイン
ガラガラ
2人っすー
名店
賑わってます
とりのあえずで瓶ビール
短冊を見回す
スゲーある
迷う
そこに「サービス品」の標識が俺たちを導く
鮪ぶつぎり
目を閉じてたって赤いとわかる江戸の魚
旨い
天然鯛さし
特に何もないが
今日も呑めてる
今日も生きてる
ありが鯛
ってなもんで
毎日がスペシャルな
竹内まりや状態
そして
こちらのマストフード
あら煮
きれいな色してるだろ
¥280は いくと思うだろ
¥50なんだぜ
これで
ススむー
まだまだ食したいモノはあった
ポン酒に切り替えたい気持ちもあった
しかし
そろそろ次に行かねば
根っこが
そこに
底まで
生えちまう
2つのコの字カウンター
それぞれを仕切る おかあさんの迫力が
風神雷神クラス
また来ます
ごちそうさま
そんで
外は雨だもの
傘は無い
さ、次へ行こうか
すっかり日が暮れるのが早くなった今日この頃。色々できる時期ですね。ファッション的に。夏に引き算をしていた反動でごちゃごちゃしたくなってくる。結局寒くなってくるとここに戻ってきます。主役は古着のコットンジャケット。切り替えのレスキューオレンジがイカしてます。背中には謎のA.S.I.の文字。出所がわからない服ってなんだかかっこいい。重ねに重ねてインからベージュをガン見せ。3色ルールも余裕でスルーです。そして、冬素材冬首も解禁。コーデュロイとタートルネックを同時投入します。万能なL.L.Beanのデカタートルは折り返しなしがクールです。初めての門前仲町。下町情緒溢れるまだ浅い夜の景色にルーズに重ねられたオレンジがよく映えています。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitter
072 池袋・さくら寿司 【ikebukuro・sakurazushi】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
池袋
4軒目
この町を
立喰の寿司で〆ます
まだまだ
ぜんぜんルービーすよ
RUN ALC
体をアルコールが駆け巡ってるし
ペコペコだし
で
短冊から目に入ったヤツ
かたっぱしから
このあたりで
ポン酒に切り替える
虚無僧スタイル
三浪も言ってたんだけど
喰えば喰うほど
腹が減っていくんだわ
山葵でなく
あべこべクリーム塗ってたんでないの?
ってくらい
落ち着いてる時の寿司なら
ネタ順
酒の順に
ドラマつくるんだけど
今宵は ただただ
喰いてぇネタを
ムシャ喰いよ
まだまだ入るけど
このへんで切り上げよう
(写真を撮ってないだけで、この3倍~いってる)
〆の〆
巻物でフィニッシュ
巻物だけは
バランに置かず
ノーバン
手から手へ
ダイレクト
これがなんだかおもしろくて
笑っちまった
ごちそうさました
さ、次へ行こうか
甘いものは別腹だと、よく女の人は言う。満腹そうだったにも関わらずデザートが来た瞬間、嘘みたいにパクパク食べる光景をこれまで何度も見てきました。男には、いや少なくとも僕には、あれがわかりません(甘いもの自体は好きですけどね)。しかし、そんな僕に確かに別腹が存在するのではないかと思わせてくるのが寿司。今回ここまで鰻、焼肉、煮物とボリューミーだったにも関わらず、ポンポン入っていきます(もちろん美味)。これはもう別腹と言わざるを得ません。寿司によって目覚めた第2の胃に生ビールも勢いよく入っていきます。フラッと入ってパッと頼んで数貫つついてオアイソ、くらいが粋なんですが、ついつい数貫の範囲を少し出てしまいました。なんとか立ちは上着脱がないルールは適用しましたが、僕はまだまだです。もう少し粋な男になって、また別腹と戦いにいきたいと思います。
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071 池袋・萬屋 松風 【ikebukuro・yorozuya matsukaze】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
いけぶくろぉ
3軒目ですなぁ
なんだか
三浪がお世話になってる方が経営されてるお店だとか
萬屋 松風さん
池袋に明るくないんで
雑な説明になっちまいますが
池袋の歌舞伎町みてぇとこあんじゃん西口に
そこ入ったとこすぐくらいにありましてね
こんなきっかけがなかったら
入ってないと思うわ
おじゃましまーす
まだまだ
ルービー追ってくよ
ポロサツの瓶ビで
目に入った短冊から3品ほどお願いする
先鋒は
茄子の浅漬け
茄子の浅漬け
旨いよねー
いつから旨いと思ったんだろう?
高校生くらいの時なんて
興味すらなかったよ
それ以上に
食卓にあったら
くだらねぇもん置いとくんじゃねぇよ
と、思ってた
今なら進んで食いたいもの
こういうのって
例えばね
今、高校生くらいの親戚とかに
この茄子の浅漬けの素晴らしさを語ったところで
なにも伝わらないですよ
ヤツらにゃぁ
脂にまみれた肉と
それをワンバウンドさせた米が最強だろ
なもんでさ
あの頃、
勉強しなさい
ってよく言われてたけど
その時はわかんねぇんだよな
修学旅行で京都の寺、見せられてもさぁ
で?
ってなもんで
ここへ来てわかることが沢山あるよ
うん
そんなことより
次がきた
田舎煮
これがねぇ
旨すぎ
全野菜がジューシーの極み
醤油ベース煮物ランキング環太平洋1位
超独走態勢
他の煮物が
コイツのバックミラーに映ることすらできねぇ
松風さんに来たら
というか
池袋に来たら
これ頼むのマスト
で、
そりゃぁ
ポン酒いきたくなっちゃって
虚無僧スタイル
ちょうどいいとこに
秋刀魚到着
旬を食うって
粋の基本だよね
もちろん
マンガみたいに食って
ごちそうさまでした
いやぁ
ここなに食っても旨いと思うわ
さ、次へ行こうか
萬屋「松風」。僕がお世話になっているお店のひとつです。名酒場には名物おかあさんがいたりする。トーク力が凄まじかったり、ロックスターくらいしゃがれ声だったり、信じられないほどのパーマを当てていたり、そのほとんどがインパクトおかあさんです。この「松風」のおかあさんは所謂そういった名物おかあさんではない。口数もさほど多くないし、声も綺麗で、パーマもナチュラルウェーブ。しかし、その上品な笑顔からは優しさと温かさが溢れ出ています。包みこむやつです。僕のような愚芸人の活動も気にしてくれていて、ライブに足を運んでくれた事もあります(後日「頑張ってたね」と感想をいただきました)。そのときのラスクの差し入れも乙でした。要するに最高のおかあさんなんです。今回、写真をお願いしようかとも思いましたが、忙しそうだったし、たぶん写りたがらないのでやめときました。おかあさんごちそうさまでした。みなさんも是非。田舎煮マジで美味いんで。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitter