093 新宿・ひなどり 【shinjuku・hinadori】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
前にさ
新宿三丁目、攻めたじゃん
新宿ど真ん中 攻めてなくね?
ってなわけで
新宿
雨だもの
まあ、そんな天を許そう
雨宿り
って理由を付けて
呑めるから
西口の ひなどりさんへ
西口
唯一の立ちじゃないかなぁ
ラべ黒生で開始
ゴクリと呑って
ノドを潤す
これにより
マミツを頼む声の出が違げぇんだ
さーーせーーん
ポテサラとぉ
煮込みぃ
お願いしゃぁーす
1軒目の立ち呑み
a.k.a
会議室
この町の
どのあたり攻める?サミット
そう
ここは
酒脳会議の場
いいとこあんのさ
あのあたり匂うんだ
なんて詰めていく
よっしゃ
行っか
サクッと一杯でアウト
皿を下げて
外を見る
まだ降ってやがる
めんどくせぇなぁ
そういえば、前日
晴れた空を見て気分が良くなった
今日は雨
気分 悪りぃよ
そうか
自然の流れも
俺の心の流れも
良いと悪いが繰り返される
つまり
世界は順調ってことか
オッケー
傘さして
さ、次へ行こうか
日本最大の歓楽街新宿。眠らない街。マツコさんが前にテレビで言っていました。新宿ほどカオスな街はないと。すべての人間を受け入れてくれる街だと。そんな街こそストリート。デカイ迷彩羽織をチョイスして久々の柄×柄。タイダイが復活の兆しです。上京したての頃は目立ちたくてよく着てましたね。それ以来の復活。柄×柄はやったもん勝ち。好きなもの同士組み合わせて、堂々と歩いてたら成立するもんです(特に新宿では)。パンツはサイドのボタンを開けてフレアっぽいシルエットに。70sの雰囲気に革靴でさらに妖しさをアップ(売れない芸人の売れないミュージシャンファッション)。混沌とした街に混沌としたファッション。夕方から降り出した雨もこの街にはよく似合います。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitter
092 日本橋・ふくべ 【nihonbashi・fukube】
さ、
日本橋を〆ましょう
通人の酒席
ふくべさんへ
一回 覗いたんだよね
混んでて後回しにしたのさ
もっちょいで閉店な時
座れるようでイン
久々の縄暖簾
カウンターには
ブイシーな燗マシーンがお出迎え
酒
何にしよう
オススメを聞かせていただく
樽酒が調子いいみたい
じゃあソイツを
樽の香が宿ったヤツ
アートだね
海の幸と
山の幸を合わせて
美味しい料理ってのも凄いけど
杉の木の “ 香 ” を酒に移すっちゅうんだから
これ普段呑んでたら
春
花粉症の症状軽減しないかね
マミツいこう
マグロから
鯵の干物
酔い時間は
あっちゅう間
ラストオーダー
〆にかかるか
すると
奥からお母さん
つまり奥さん
きっとたぶん
マスターの
「卵かけごはんなんてどう?」
それっしょ
ビシっと注文
なんとかっちゅう
いい卵だった気がする
が
4軒目
霞がかったアタマじゃあ
覚えてらんない
これぞ〆
THE 〆
閉店間際までお邪魔しました
ごちそうさまっす
縄暖簾に間違いなし
さ、次へ行こうか
通人の酒席「ふくべ」。説明不用の名店です。実は3軒目で行こうとしたんですが、満席のため一度弾かれました。そこから少し離れた人形町エリアへ。「笹新」でいいお酒を頂いたあと、そのまま人形町で〆る選択肢を放棄し、再び八重洲エリアに戻り再挑戦する事に。ここでも予約はしないルールを適用。この縄暖簾をくぐるまでは入れるかどうかわかりませんでしたが、無事にイン。時間が遅かったので、運良く黒帯揃いのカウンターに着席できました。焦らされた事、少し歩いた事、カウンターに座れた事がスパイスとなり、極上のお酒たちがより輝きを放ちます。いやー、最高でした。ここに導かれるために弾かれたんですね。誠実にお酒と向き合っていれば、いいお酒に導かれるもんです。これからも、いいお酒と縁があるような吞み方をしたいもんです。
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091 日本橋・笹新 【nihonbashi・sasashin】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
3軒目を探す夜は
まだ
花の頃でした
さて
花より、団子より、酒だ
ってなもんで
どうしよう?
と、
ここで
ほろ酔いのアタマに
ひらめきが灯る
三浪の後輩でもある
この辺で生まれ育った若手芸人
便りを飛ばす
そしたら
ナイス早めリターン
ここがいいですよと
笹新さん
座れるって
イン
ラべ黒・瓶ビ・ノンバブルで開始
当たりっしょ
我らのBULLを
ズキュンと打ち抜くショップ
やっぱ酒呑みな地元っ子の情報は確かだね
マミツは
ポテサラから
は、
ヤマ・・・
おや、
珍しい
ホッケの昆布〆なんてシャレたのがある
と、
このあたりで三浪
ポン酒に切り替える
追いかけるように
ねぎま
ねぎ&マグロね
江戸の味で粋がる
酔い店
酔い夜
ごちそうさまっした
さ、次へ行こうか
好きなものが同じだと嬉しい。好きな音楽、好きな映画、好きな服、好きな街、、、。それが同じだけで一気に距離が縮まる。ミスチルファンとならノンアルコールでも1日話せるし(もちろん酒アリならなおよし)、Hender Scheme×G-SHOCKを身につけている人がいたら、初対面でも興奮してしまう。所謂、釣り好きの人に悪い人はいないってやつです(ハッピーサマーウエディング)。それはもちろん酒場にも適用される。もともと同じ店が好きなら言わずもがな、僕がオススメした店を相手が気にいってくれたり、人から紹介された店を僕が好きになるのもそうです。今回、紹介してもらったこの「笹新」。お陰様で仲良くなれそうな人が1人増えました。土佐兄弟のお兄ちゃんありがとう。
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090 日本橋・お多幸 【nihonbashi・otakō】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
さ、
日本橋 2軒目にハシゴをかけよう
プラリと町を流していたら
おでん好きな三浪が
おでん屋の灯りに吸い込まれた
お多幸さん
おでん屋さんって
“ 多 ” が付く店名をよく見る
まあ、いい
インしよう
即
赤星
即
おでん
発注
はい
ドスン
見た目で旨いもの
なんなら
コイツぅ見ながら
一杯 呑っちゃう
おでんってさぁ
色んな具材が
協力しあって
自らの旨味を出し合い
助け合う
この豆腐って野郎は
吸うだけ
なんともズル賢いヤツだね
旨いから許すよ
もう一品マミツいっとこう
天豆 ( そらまめ )
空豆じゃぁない
天豆
もっと高けぇとこまでいけるらしい
おでんで呑りながら
お初の訪問
この町の事を
知ったような口で語る我ら
これがいいんだよ
例えば
酒場で語られるスポーツ
酔っ払いの数だけ
ルールがあって
酔っ払いの数だけ
監督がいるんだから
そんな事を話していたら
両隣の席が
「とうめし」
を発注
メシに豆腐をオンしたヤツ
まだこれからハシゴかけっぞ
って忠告を聞かず
両隣に挟まれた 三浪
オセロがひっくり返るがごとく
とうめしを発注
七味でチューンナップ
かっこんだ
まあ、盛りはそうでもないから
まだ、腹 余裕っしょ
そんなとこで
ごちそうさまっした
さ、次へ行こうか
この時期になると色んな雑誌が東京特集を組みます。いいですね。好きです。ワクワクします。東京はどんどん更新されていく。知り尽くすなんてことはあり得ない。最新の街だからこそ伝統的なものとのコントラストも美しい。この春で僕も東京歴10年目に突入しました。まだ大した事を成し遂げていないけれど、東京に来てよかった、これだけははっきり言えます。何がいいって、おもしろい場所、おもしろい人がダントツで多い。この洒落酒も東京だからこそ成せる技です。でも、1番は誰でも何かを期待したくなるそんな不思議な魅力がある事です。やりたい事がない人はとりあえず東京。それすらアリです。住むだけでも価値がある。あのテレビでしか見たことなかった渋谷ハチ公前で当たり前のように待ち合わせするんです。これだけで十分凄い。若者よ、いざ東京へ。そんな事を考えながら、今日も大好きな服を着て何かを期待しながら出かけます。
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089 日本橋・樽小屋 【nihonbashi・tarugoya】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
春ですよ
なぜなら桜(はな)が咲いてるんだもの
日本橋の桜の下で呑みの待ち合わせなんて乙なもんですな
さて、どうする?
この地に詳しい?
お互い弩ルーキー
じゃあ、会議だ
ってなもんで
会議室
立ちで呑ろう
樽小屋さん
三浪アタマで突
2人いけるみたいすわ
カウンター前にずらりと お総菜 a.k.a マミツが並ぶ
このスタイル好きなのよ
チョイスは
三浪のセンスに託す
ルービーの方は
ラべ黒瓶
モチ野ロン太郎でノンバブル
もっきってくよ
カツンとノドに当ててこう
マミツは
厚揚げ と
マグロぶつ
いいね
陸と海
マミツのチョイスは幅広くいこう
次、
あのあたり
プラっとしてみっか
と、
会議終了
器を下げて
ごちそうさまっしたぁ
さ、次へ行こうか
4月です。年度が変わります。新しい年度には新しいコートで。スプリングコート。ウキウキする響きです。このDESCENTE PAUSEのステンカラーはクラシックでありながら、スポーティな匂いもする(スポーツブランドだもの)。表地は高耐水・高透湿のフュージョンテック2.5L。名前を覚えられなくても、袖を通せば高機能であることが誰にでもわかります。春は機能性が高いものが気になる。1番スキップしたくなる季節ですから。いつでもできるように。カーキは通年でチョイスしてしまう色。アースカラーでも春色を合わせれば軽やかになる。ってな感じでレモンイエローを投入。おもしろ色合わせは新年度も継続中です。歴史と伝統を持った下町では少しだけレモンイエローが目立ちますが、日本橋ルーキーの初々しさが出るのもいいでしょう。春ですから。
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088 田町・ホルモンまさる 【tamachi・horumon masaru】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
さあ、田町の夜を〆ますか
さて、どこ入ろう?
酒場の森で遭難しかけた時、
三浪が暖簾の向こうからの香りに吸い込まれた
暖簾
黒地に白抜きで
ホルモン
そんで、このフォント
間違いねっしょ
「2人いけます?」
かたしたらいけるみたい
モチ待ち
ホルモンまさる さん
上着やなんかを袋にイン
立った状態から
ケツが椅子に触れるあいだ
そのストロークの中で
「すいませーん!生お願いします!」
ホルモン屋でルービー
ノドを吹き飛ばすかのごとく
荒々しくブチあててこう
肉
発注
肉が焼けるまで
待ちのマミツ
刺し系の発注を忘るるべからず
じゃんじゃん焼いてこう
焼けたら
食う
無心で
食う
そんで
呑る
腹と心が落ち着いた頃
ルービーから
レモンサワーに切り替えるの術
心身共にパリサツ
エンディングに向けて
ゆっくりやろう
よっしゃ
食った呑んだ
〆っか
ごちそうさまっした
さ、次へ行こうか
女の人にとって甘いものがそうであるように、男(僕)にとっては寿司が別腹だと以前言いました。これは間違いないです。無限に食べられる。そして、その他にも別腹に入っていくものがあります。そう、焼肉です。こちらの「まさる」でも4軒目にも関わらず、ヘビーなホルモンがポンポン入っていく(もちろん美味)。もう、焼けるのを待てないレベルです(別腹腹ペコ)。大人としてそこそこでノーライスで切り上げましたが、まだまだいけました(別腹四分)。さらに挙げるなら、キングオブ〆のラーメン、去年の夏食べ倒していたカレーも別腹ですね。こいつらも何軒目であろうが、関係なく放り込める。寿司、焼肉、ラーメン、カレー。どうやら僕(男)の第2の胃は子供の大好物専用のようです。大人になって、渋い方面の煮物や、酢の物なんかをチョイスするようになっても、結局ゴールデンフードには勝てないのかもしれません。深夜にこんな事考えてたら冷凍庫でスタンバイしているナポリタンを別腹に入れたくなってきました。
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087 田町・鹿島屋 【tamachi・kashimaya】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
さて、前回 の終わりにチョイと次の店を予告しておりました
こちら
鹿島屋さん
イキフンがパねぇ
オーラがパねぇ
中には、間違いなく酒場の黒帯しかいないであろう
イン
瓶ビから開始
いいでしょ
この
キリンをサッポロのグラスで呑むスタイル
ボーダレス
フリーダム
世界平和がここにある
さっそくマミツを選ぶ
メニュー表は無い
いや、ある
しかし
漆黒
どういうことなんだ
劣化によるものなのか
黒く塗り潰したのか
まあ、いい
これが噂のっていう
煮込み串マストっしょ
マジで旨い
2種あって、
一方は、脂多めの腸
もう一方が、たぶんフワ
肺ね
だと思うんだよなぁ
しっかりトロトロに煮込まれている至高の一品
鍋ショット
中世ヨーロッパの吞兵衛に睨まれる
他にもカウンターには総菜が
とてもいい
居心地とてもいい
なんて話していると
ふと、店の電話が鳴った
おかあさん
まず、1本目を見送る
2本目、しぶしぶ出る
電話を切る
「予約なんてしてないよ」と
大きい独り言
また電話が鳴る
無視
再び鳴る
「うるさいねぇ」
と
もう一人のおかあさんが
「無理だね」と
団体で来ようとしていた客らしい
このおかあさんたち、姉妹らしい
強力な巨人ファン
なんといいますか
こういうお店
こういうお店というか
距離感が大切で
チラッと覗いて
「入れる?入れない!また来るわ」
なんですよ
顔を出すってのが大事
注文する時も
手すきのシーンを見極める
できなきゃ一生 白帯だぜ
三浪がトイレに立った
「トイレ借りますね」
オバチャン
「貸すだけだよ」
「持って帰んないっすわ」
「笑」
ナイスな距離間を持ったトーク
ごちそうさまでした
おかあさんたち
お体大事に
健康で
さ、次へ行こうか
昭和6年創業「鹿島屋」。かなりご高齢の姉妹が2代目として店に立っています(僕らが入店したときは座っていましたが)。以前池袋の「萬屋 松風」の控えめで優しいおかあさんを紹介したときに、酒場の所謂名物おかあさんというのはインパクトおかあさんであることが多いと言いましたが、この姉妹がそう。2人揃ってインパクトおかあさん。インパクト×インパクト。ここ50年のこの地での全ての出来事が刻みこまれた深いシワに、イメージ通りのしゃがれ声。手が空いていないときは店の電話にも出ません(最高)。こちらの呑兵衛レベルを試されているかのような緊張感。少し背筋が伸びます。それでもまったく嫌な感じがしないのは、ここが江戸っ子中の江戸っ子が住む町芝だからか。粋さが漂っているんでしょうね。関西人の僕はそう思います。インパクトおかあさんと粋と最強煮込みを味わいに是非。そういえば、今月号の「POPEYE」の東京特集で、東京におかんをつくるのもいいかもしれないと書いていました。この2人をおかんにしたら、無敵やろうなあ。だいぶムズイけど。
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文・編集:ヌマタリョウ Twitter