018 五反田・かね将 【gotanda・kanesyō】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
じゃ、次はあそこで
って流れて
かね将さん
夜
街は静であったが
ここはグルーヴしてたね
ギチギチのカウンターでラべ黒
喉を濡らし直す
頭上ではアツアツに仕上がった肴がやり取りされる
ポテサラ / カシラ / つくね / 煮込み
いいね
根っこが生えちゃう前に
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
五反田の有名店「かね将」。赤提灯、ホッピー瓶、席の狭さ。洒落酒においてど真ん中ともいえる酒場です。そっちがその気ならこっちだってってな感じで、瓶ビール、ポテトサラダ、串焼き、煮込みを注文。ポテトサラダがまず到着。やはりど真ん中。全国の家庭のポテトサラダを平均したらちょうどこの味になるでしょう。続いて串焼き。こちらも焼き加減、辛子の雑さ、つくねの自家製具合、すべてど真ん中です。ここまでは完全にこちらのペースでした。しかし、最後に来た煮込みで崩されることになります。何やらトマト煮らしいんですが、これがなかなかの変化球です(もちろんいい意味で)。イタリアを思わせる味付けで、この店構えに合わないワインに合いそう。ど真ん中のストレートにヤマを張っていた僕のバットは空を切るカタチとなりました。しかし、気持ちのいい空振りです。心地のいいアンバランス感です。図らずも、このアンバランス感と90sの装いがよくマッチしていました。まさに洒落酒です。
編集:ヌマタリョウ Twitter