066 大井町・豊後屋 【ōimachi・bungoya】
金雀・田中三浪がいい服を着て、いい酒場に行く「洒落酒」
夜がこの町に片足を踏み入れた刻
2軒目を探しに泳ぎ回る
まんまと
針に引っかかっちまう
釣られちまおう
豊後屋さんに
豊後
ぶんご、って読むんだね
2階の立ち呑みってあんまり見ないよね
ビール a.k.a とりあえず
で開始
キャッシュオンスタイル
手元のカゴにマネーを仕込んでおく
で、
大井町に住んだらヤベェな
って話
駅から家までの間
バンバン釣られちまうわ
壁に貼られたメニューの数々
マミツチョイス
呑み屋のリトマス試験紙
ポテサラいくっしょ
密度が濃い
体積に対する重量が過去最高かも
まあ、行ったら頼んでみて
ちくわ磯辺揚げ
レバカツなんかも
ちくわの磯辺揚げはねぇ
旨すぎるんですよ
魚と青のりが地上の小麦畑でダンス
お客さんが入りはじめてきた
立ち呑みはサクッとがカッコイイ
呑み干して
さ、次へ行こうか
田中三浪 Twitter
意外な組み合わせを見るとワクワクする。調和がとれていれば新しい価値観を生み出し、とれていなければ単なるアンバランスに陥る。でかい振り幅の吉と出るか凶と出るかです。立ち呑み「豊後屋」。「立ち呑み×2階」意外性のある組み合わせです。まず、店名を含めた入口から階段を上っているときの昭和感、ホッピーや王道揚げ物などのど真ん中メニューが立ち呑みが遊戯場のおじさんたちの心をガッチリと掴みます。そして、スタイリッシュなビールグラス、窓ガラスに書かれたドリンクメニュー、広めにとられたスペースなど立ち呑みというよりスタンディングバーのそれというべき要素が女子にも居心地のよさを提供している。何より、アテが安くて美味い(1番大事)。「立ち呑み×2階」のギャップ感が成立させる和洋今昔折衷。完全に吉と出ました。見事に調和がとれています。意外性が生む少しの歪さが心地いい。面白みですね。ファッションもキーワードはギャップ感、意外性。寒くなる頃に、ウールコートの内側にナイロン素材でも差し込んで、また伺います。
過去記事をまとめています!
こちらもシクヨロ方面で!
➡ あの日の洒落酒
文・編集:ヌマタリョウ Twitter